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Apple Pencilコネクター新規形状の謎

Yohei

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Appleは今までタッチペンの必要性について疑問を呈し、純正のタッチペンを発売することはありませんでした。

しかし、とうとう11月に発売予定とされているiPad Pro専用ペンとして、Apple Pencilの発売を発表しました。

実際、iPad向けのアクセサリーとしてもタッチペンの需要は根強く、当社のタッチペン、「Grip Touch pen」も異例のロングセラーを続けており、よりプロ用途向けの販売が大きいと思われるiPad Proに合わせてきたのはうなずける話です。

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スムーズに書いている動画を見ていると、ワコムのペンタブタブレットにも対抗できそうなレスポンスに見えますし、チーフデザイナーのジョナサン・アイブも大きく関わっているのであれば、ドローイングとしてちゃんと使えるレベルで出してくると考えられ、発売が非常に楽しみです。


ところで、このApple Pencilは、ペン先にスプリングダンパーを付けて、筆圧を再現するようです。そういったセンサーや通信のためにバッテリーを内蔵しています。

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このバッテリーへの充電方法が非常にユニークで、ペン側にLightningの端子が付いています。

今までのAppleデバイスであれば、デバイス側にはLightningの受け口が搭載されて、USBチャージャーなどからLightingケーブルを介して充電するのが一般的です。Lightningの受け口からデバイス側に供給される電流量は微弱なため、Apple Pencilのバッテリーも非常に小さいものと予想され、頻繁に電源供給することを想定していると考えられます。

iPad Proを外で使うことを考えたときに、ケーブルを常に持ち歩かせるのでは大変なので、Apple Pencil側にLightning端子を付けたのではないでしょうか。


そして、この位置にLightning端子を付けたことで、一つ大きな問題が発生します。

それは、充電時にiPad ProからApple Pencilが垂直につきだしてしまう、と言う問題です。

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場所を大きく取ってしまうのはその通りですが、15秒の充電で30分使えると言うことなので、それほど問題にはならないでしょうが、重量バランスとして非常にLightnning端子に負荷が掛かります。テコの原理で言う、支点 力点 作用点があり、抜き方を間違えただけで簡単に折れてしまう危険性があります。


そこで、AppleはApple Pencilのコネクター端子を、今までとはちがう、新しい形状でリリースするようです。

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画像を見る限り、コネクターの根元がスロープしています。

従来、この部分は直角になっており、コネクターはプラスティックの板で押さえつけられていました。

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無理な荷重のかかりやすい、コネクターの根元は、おそらくコネクター周りをすべて金属の一体成型にし、スロープ形状とすることで破断への耐性を高めていると思われます。


また、iPad Proをケースに入れるとケースの厚み分、コネクターが刺さらなくなります。

そこで、このスロープ部分が丸ごと外に露出するように出来ています。


さて、この新しい形状ですが、実は当社が発売した、「Lightningストラップ」のコネクターと全く同じ形状になっています。

やはり、Lightningコネクターの薄さのせいで、非常にコネクター先端が割れやすいため、強度を増すためにこのような形状で設計していました。

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さらに、このコネクターでは強度を増すためにいろいろな素材を試しています。


ちなみにApple Pencilを見たからこのような形状にしたのではなく、このコネクター自体は3年前から開発を始めていて、当初からこの形状でした。

意匠権をはじめとして以前から登録済みのため、模倣などでは訴えられないと思います(笑)。


小さく薄いLightningコネクターであるが故の、Appleの強度に対する苦労が伝わってきて、感慨深く眺めていたApple Pencilでした。


Lightning ストラップの開発に苦節3年掛かった理由は、また次のエントリーでご説明したいと思います。

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おはつです

Kankan

どうも皆様初めまして、企画開発デザインのkankanと申します。

以後お見知りおきを


私は去年からトリニティに入社して、今年で2年目のペーペーでして、前職ではプロダクトデザイナーをやってました。

といいますか、今でもプロダクトデザイナーです!決して『元』ではないです・・・!
(実はトリニティの今の私の部署は企画開発のみしか書かれていませんでしたが、私の名刺には企画開発デザインまで無理矢理つけてもらいました。)

トリニティに入る前はデザイン事務所で、クライアント様の企画を元にスタイリングや企画デザインをしていました。

何故この転職を選んだかというと、どちらかというとデザイン事務所は受け身で、既にある企画の肉付けがメインでした。そしてデザインが終わって、1年後、いつの間にか忘れた頃に発売している・・・そんなことが多々ありました。

正直自分のデザインしたものが、リアルに感じられる距離のところにいきたい・・・! と我慢できなくなり、その上流の元になる企画から、発売までモノ作りのフォローができる職につける場所を探して・・・今のトリニティにお世話になっております。

企画からデザイン、開発まで全て一貫して行える環境は、モノ作りスキーの自分にとっては満足であります。

そんな自分ですが皆様にここのブログを通して、モノ作りの楽しさを感じてもらえれば幸いです。

よろしくお願いします!

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素材のアドバンテージを最大限に生かすフォルムとは

Yohei

私たちSimplismは、続々と新iPodシリーズに対応したアクセサリー製品の発売を開始しています。
先日、既存のシリコンケース、プラスティックハードケースに加えて、「TPU」という新しい素材を使用したケース、
「TPU case set for iPod touch 4th」を発売しました。
このTPUケースの開発は、今まで扱ったことがない素材ということもあり、完成までに苦労に苦労を重ねることになりました。
しかし、様々な課題を乗り越えることで最終的にはその苦労に見合った仕上がりとなりました。


TPUとは

TPU(Thermoplastic Polyurethane)とは、ポリウレタンの一種で、ゴムのような組成で有りながら、燃焼時にはダイオキシンなどを発生しない、エコフレンドリーな素材です。
最近では、サッカーボールや靴底など、様々な用途に使われています。

iPodなどのケースとしては、以下のような特徴があります。
・硬度の調整幅が広い
・伸縮性に優れ、シリコンに比べて形状が安定している
・ポリカーボネイトに比べ破損や汚損に強い
・明るい発色が再現しやすい
・シリコンに比べ埃などが付きにくい
・ポリカーボネイトに比べ、保護物への耐衝撃性能が高い

既存の素材に比べて、上記のような明確なアドバンテージがあるため、今回のiPod touch 4th用のケースから開発にチャレンジすることにしました。


TPUの問題点を乗り越える

TPUという素材は、前項で書いたアドバンテージが多数ありますが、問題点もいくつかあります。
一つ目の問題点としてはシリコンなどに比べて金型が大型になり、金型の完成まで3倍以上の時間がかかるということです。
完全にSimlismオリジナルの金型を作っているため、もし失敗したときは、金型の作り直しに1ヶ月近く時間がかかってしまいます。
それでも私たちは、今回大きなチャレンジをしました。
それは、薄いiPod touch 4thのフォルムに合わせた、非常に薄いケースにするということです。
他社製のTPUケースを集め、研究してみたところ、殆ど1.8mm以上の厚みがあり、ほぼシリコンケースと変わらない厚みになっていました。TPUはシリコンケースよりも形状安定性が高く、極限まで薄くしてもずれにくい、という特性を最大限生かすために、今回私たちは、背面の最薄部で1.0mmというギリギリの厚さに設定しました。tpu.jpg
しかし、耐衝撃性を極力落とさないために落下したときに衝撃を受けやすいサイド部分の厚みを確保、1.4mmとしました。
また、ただでさえきつい角度で取り付けられているiPod touch 4thのボタンの操作感を損なわないように、ボタン周りはさらに薄い、0.6mmとしました。

これは、図面上ではiPod touch 4thの薄いフォルムを生かしつつ、耐衝撃性能を十分に確保した、最適なサイズ設定ではありましたが、実際には工場もこの薄さのTPUを作ったことが無く、しかもTPUの場合は金型を作らなければサンプルを確認することが出来ないため、当初はエンジニアから非常に強く反対をされていました。
しかし、TPUという素材の良さを最大限生かすために、万が一金型が失敗しても仕方がない、という決意で金型の製作を強行しました。T4TPU_switch.jpgこれは制作を開始するときのラフ図面ですが、サイズは殆どそのまま実現できていることが分かります。
無事に完成した今、思い返してみると、かなりのギャンブルだったと思います。
しかしその甲斐もあり、今現時点でのiPod用のTPUケースとしては世界最薄でありながらも強力な保護性能を持ったケースになったのでははないかと思います。

2つめの問題は、TPUはビニールのような特殊な質感だということです。そのため、iPod touchのステンレスボディに密着すると水たまりのような「シミ」が出来てしまいます。
これを防ぐために、内側をサラサラしたフロストのようなフィニッシュにすることで、TPUとIPodが密着しないようにしました。


Simplismのオリジナリティ

金型製作に多大な時間と苦労がかかることもあり、他社製のTPUケースでは「有り物」の金型を使っているところが見受けられます。こういった金型の場合、日本だけではなく中国や欧米へ向けて作られたものが多いため、日本独自の文化とも言える「ストラップホール」の無い物が殆どです。
TPUはシリコンに比べて強靱なため、ストラップを付けるのに非常に適しています。
100916_011a.jpgもちろん、「Simplism TPU case set for iPod touch 4th」にはストラップホールを装備しました。

100927_016.jpgカラーバリエーションは、TPUの明るい発色を生かすために、何十色ものカラーを打ち出し、その中で一番美しいカラーをチョイスしました。

touch.jpgTPUのしなやかさと形状安定性を利用して、タッチディスプレイの開口部を限界まで開き、画面の際に触れる操作があったとしてもTPUの縁には指がかからず、それでいてきちんとiPod touch 4thの前面まで回り込んだステンレスボディを完全にカバーするサイズを実現しました。TPUの薄さと相俟って、きちんと中身を保護しつつも、タッチディスプレイの操作感を殆ど損なわないケースに仕上げました。


付属品へのこだわり

101001- 011.jpg液晶保護フィルム、レベラー、埃取りテープ、Dockコネクタカバー、クロス、など、おなじみの付属品に加え、今回はCableClipという新しい付属品を全てのSimplismシリーズに付属しました。
このCableClipは、私たちのデザイナーの自信作です。
開発自体はかなり古く、今年の1月に行なったCESというラスベガスで行なわれたエレクトロニクスショーに私たちが出展したときに、ノベルティとして開発したものです
余ったケーブルを「緩やかにまとめてクリップ」することで、CableClip自体のサイズは小さく抑えつつも、30cm位であれば余ったケーブルを十分に巻き取れます。
ケーブルをほどいてもまったく邪魔にならず、私も毎日愛用しています。cableclip.jpg
※意匠登録取得済み
 意匠登録番号:1389346

今回のTPUケースは、本当に様々な苦労を乗り越えて、リリースまでこぎ着けることが出来ました。
それだけに既存のTPUケースとは一線を画す、素晴らしい完成度になったと自負しております。
TPUと言う素材の良さを最大限生かすことで、シリコンとハードカバーのアドバンテージを併せ持った
「Simplism TPU case set for iPod touch 4th」
是非とも一度、店頭などで実際にお確かめ下さい。

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3D Ready!

Yohei

私たちSimplismは、iPod/iPhoneの関連アクセサリーばかりを作っているイメージが強く、展示会などで説明すると驚かれることが多いのですが、映像の切替、分配をする機器もリリースしています。main_visual2_4c.jpg

HDMI切替機(4入力1出力)/ HDMI Switcher 4x1
HDMI分配機(1入力2出力)/ HDMI Switcher 1:2
HDMI分配機(1入力4出力)/ HDMI Switcher 1:4
HDMI分配機(4入力2出力)/ HDMI Switcher 4x2

この4機種を、3年前の2007年の10月から随時リリースしてきました。
当時は、HDMIのバージョン、1.3が策定されたばかりで、対応機器があまりないときに、いち早く市場に投入してきたシリーズです。

HDMIのバージョンはAV機器の進化と共に向上を続けてきましたが、バージョンが上がる度に、ざまざまな不具合が発生することが多いのも特徴でした。
本来HDMIは下位互換であるはずで、間に介する機器のバージョンに合わせて適宜出力する映像ソースのスペックを調整し、特別な設定がなくても表示できるはずなのですが、実際はケーブルの帯域に問題が出たり、テレビのHDMIの処理にバグがあったり、様々な原因があって結果「映らない」ということが頻発していました。

コンポーネントやコンポジットなどのアナログ接続では、多少の問題があっても必ず映ったのですが、デジタルの場合、1つでも不具合があるとブラックアウトして全く映らないという状態になりがちでした。

また、当時はプロジェクターが著しく進化し、テレビとプロジェクターを同時に使うというホームシアターシーンが急激に増えてきて、一台のBlu-rayプレイヤーを2台、3台の機器に分配したいという要求がでてきた時代でした。

しかしながら、ただでさえ様々な要因で表示されなくなってしまうトラブルが多いHDMI規格で、しかもHDMIバージョン1.2から1.3への過渡期で出力機器も様々なスペックが混在している時代。市場で販売されていた分配機でのトラブル報告は本当に多く、私たちは様々な原因と対策を調べ続け、「映らない」というトラブルを、ユーザーにとって最もシンプルに解決する手段として、「SmartSplit」と機能を私たちの新しく作る分配機に盛り込みました。
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「SmartSplit」を簡単に説明すると、テレビやAVアンプ、プロジェクターのスペックを読みとり、ユーザーの出力したいスペックでBlu-rayプレイヤーなどのソース機器から出力させる指示をだすプログラムです。
このおかげであまり深く考えなくても「映らない」とうトラブルに巻き込まれることを劇的に減らすことが出来ました。

結果、コンシューマー向けの切替/分配機としては品質、安定性の面からも高い評価をいただき、一般ユーザーだけではなく家電量販店などの展示用テレビの分配などにも大量に導入していただきました。

そして、HDMIの進化が予想される将来にわたっても長期のサポートが出来るように、プログラムを内部から書き換えできる機構を用意してありました。

mode4_upgrade.jpg2009年6月には、
不満の多かったHDMIの音質を改善するためのモード、「Audio優先モード」を追加しました。これは背面のDipスイッチで3種類のモードの切替ができる「SmartSplit」に、4番目のモードとして追加しました。購入済みのお客様にも対応するために、外部からのアップデートを承ることにしました。
このファームウェアの着想点は本当に独特ではありますが、HDMIの音質低下の原因の1つである、大きく帯域を占有するDeepColorを強制Offにして、音質の低下を防ぐ、という、コロンブスの卵のようなアイデアが盛り込まれております。
色域を増大させるDeepColorの効果は、実のところそれほど実感できるコンテンツはあまりなく、PlayStation3など、DeepColorを強制的にOffに出来ない機器にとってはケーブル帯域を占有してしまうトラブルの原因の1つでもありました。

3d_sticker.jpgそして、今回、私たちは2度目となるアップグレード、3D映像に対応する「3D over HDMI」パススルーの対応ファームウェアをリリース致しました。
今回は新製品で出し直す、ということも考えたのですが、今まで販売してきた製品の完成度の高さ、ユーザーの利便性を考えると、3年前にリリースした製品であっても出来る限りアップグレードにて対応させていただくことにしました。

しかしながら、ただアップグレードするだけでなく、動作の各種チェック作業やお客様宅への返送作業もあり、どうしても有料での受付となってしまいました。何卒ご了承下さい。
また、今回の3D対応ファームウェアには、Mode4「Audio優先モード」も含まれております。
今まで気になっていた皆様も、この機会にアップグレードをお願い致します。


4-1mini_back_001.jpgまた、今回のアップデートプログラムの対象外であるHDMI切替機(4入力1出力)/ HDMI Switcher 4x1に関しては、アップグレードを行なわなくてもすでに3D over HDMIに必要なスループットが確保されており、そのまま対応品となります。
安心してお使いください。

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iPhone 4のケース選び

Yohei

私たちSimplismは、耐衝撃性を重視するユーザに向けてSilicone case set for iPhone 4をリリースしました。
100628_003a.jpg以前リリースしたSilicone case for iPhone 3Gから、2年ぶりの更新となります。

IMG_0576.jpg2年前のiPhone 3Gが発売されたころ、iPhone、スマートフォンを買うユーザーは、ほんとうに限られたアーリーアダプター層だけで、殆どが男性でした。すでに遠い昔のように感じますが、当時はいわゆる普通の携帯電話が本流中の本流、PC接続が必須なスマートフォンを買うなんて、普通の携帯ユーザーにとってはとても敷居が高く、購入の検討対象にすらなっていませんでした。iPhone 3Gも、まだApp Storeもオープンしておらず、Webブラウザとメール、iPodとYoutubeが付いただけの高価で重い携帯電話でした。
それが去年の3GSの発売頃から状況が一気に変わり、派手なアプリや絵文字が使えるようになったり、購入価格の引き下げなどがあり、急激に「普通の人たち」にも普及し始めました。
女性の購入者のシェアも急激に上がり、それに伴って私たちのケースもカラーバリエーションも見直すことにしました。
100618_020a.jpg2年前ではレッドだったものを、明るくポップなピンクに変更しました。
また、グリーンをやめてどのような服装でも合うようなブラウンに変更しました。
老若男女問わず、選びやすいカラバリになったのではないかと自負しています。
是非店頭で自分に合うカラーを選んで下さい。

100618_004a.jpgもちろん付属品にも手を抜かず、無くさないDockコネクターカバー、液晶保護フィルム、貼り付け補助レベラ、クリーニングクロスと、保護に必要な付属品はしっかりと付属。100702_003b.jpg初めてのiPhoneケースの購入にも安心してお薦めできる、定番製品です。

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記念式典

Yohei

私たちの製品を作っている中国の工場が新しく工場を建て、引っ越しのお祝いを行ないました。
IMGP2353.jpg見ての通り、少し乱暴に爆竹をぶらさげ、玄関先で爆発させます。

※想像以上の大音量です。ボリュームにご注意!

この大音量で邪気を払うそうです。
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あまりの迫力に、全員後ずさり。
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大爆発。
きちんと政府の許可を得ないと、この爆竹は購入できないそうです。
IMGP2363.JPG終わった後は、残骸がこのように・・・
破裂していない物が落ちているので近づくのは危険です。
火が消えるまでこのように踏みつけて終了。

この新たな工場でどんどんiPhone 4の新製品を頑張って作っていきます。

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ただただ、透明感の為だけに

Yohei

iPadアクセサリーシリーズの第3弾は、
「Crystal cover for iPad」です。
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iPadのスタイルを出来る限り崩さず、それでいてある程度の耐衝撃性能も持たせたい、となるとこのポリカーボネイト製、Crystal cover for iPadが最有力候補となります。
Crystal shell for iPod nano 5thと同じように、私たちは出来る限りポリカーボネイトに発生する金型の結合部に現われるモールドライン、ポリカーボネイトが流れ込むときに発生するウェルドラインを目立たなくするための努力と工夫をしました。cc01.jpg
せっかくの美しい透明ポリカーボネイトのケースなのですから、無骨な線は出来る限り排除したいのです。また、iPadのシェイプを崩さないようにするには、ポリカーボネイトの厚みを極限まで薄くする必要があります。
しかし、今回のiPadのサイズでモールドライン、ウェルドラインを排除し、極限まで薄く作ろうとすると、ポリカーボネイトを限界に近い超高温、超高圧で金型に流し込むことが出来る特殊なインジェクションマシンを使う必要がありました。IMGP2110.JPG
条件に一致するインジェクションマシンは本当に希少で、シンセン中の工場を回って探しました。
しかし、やっと見つかって、生産を開始したのですが、長時間製造をつづけると超高温、高圧が続くことで定期的にインジェクションマシンのメンテナンスをしないと不良品が出てくることが分かりました。
いまでも実は完全解決には至っておらず、長時間の製造が続くと不良率が高くなります。
しかし、1.5mmの厚さ、高い透明度を得るためには一切妥協をせず、マシンの調整を続けながら歩留まりをあげる努力を続けています。

Crystal cover for iPadには、1.5mmという薄さ、見えないほどの透明度を実現するために非常に高価なドイツ製のBayer2805というポリカーボネイトを使用しています。一般的なポリカーボネイトに比べて非常に透明度が高く、強度(粘り)が強いという特徴があります。
あまりの透明度の高さに、パッケージに梱包すると何が入っているか分からない、という悩みがあるくらい透明です。また、1.5mmという極限の厚さでも、非常に粘り強く、折り曲げたくらいでは全く割れません。iPadほどの重量物が落下したときに、ケースにかかる衝撃は想像以上の大きさです。
薄くても出来る限りの強度を確保したCrystal cover for iPadは、このようにコンクリートの床にたたきつけても折り曲げても外が若干削れるくらいで内側にはまったく破損は発生しませんでした。b1.jpg

もちろん虹のないフィルムも付属したCrystal cover for iPad、iPadの美しさをそのままに使いたいと願っている方たちにお薦め致します。

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ただしいiPadの使い方

Yohei

20100407_025.jpgiPadアクセサリーの第2段は衝撃吸収性に優れたシリコンケースセット、「Silicone case set for iPad」です。


1月26日にAppleからiPadの詳細が発表されたあと、すぐにモックアップの制作に入ったのは先日のエントリーで書いた通りですが、私たちは同じサイズというだけではなく、あわせて重量も本物に近い物を作りました。

いままで誰も見たことがない製品カテゴリーであるiPadはどのような目的で、どのようなスタイルで、どのようなシーンで使う物なのかを正確に量るために、重量は私たちにとって非常に大きな要素でした。


1月26日のAppleのイベントではゲーム会社のゲストが、iPadを車のハンドルのように両手で持ち上げてカーレースゲームを操作しているプレゼンがありました。hand.jpg非常にインパクトのある使い方なので、当初はシリコンのサイドにグリップしやすくふくらみを持たせたり、溝を付けると便利なように思えました。

ところが、実重量に近いiPadのモックアップが完成し、持ち上げてみるとたかが700g前後の重さとは言え、とても立ったまま持ち上げて使う物ではないとすぐに分かりました。前述のゲーム会社は、Mac上のiPadのエミュレーターでゲーム開発をしていて、iPadの実機に発表イベントの直前まで触ることすら出来なかったのではないでしょうか。
IMGP1848.jpgまた、タイピングするときはiPhoneのように持ちながら打つのではなく、かならずデスクの上に置くか、膝の上に載せて操作する物だと確信しました。

しかし、iPadの背面はラウンドしているため、平面の上に置いてしまうと安定しません。_MG_3585.jpgそこで私たちは、シリコンケースの背面にシンプルなデザインを崩さない程度の緩やかな突起を付け、脚とすることでタイピングやゲームをテーブルの上や膝の上でも安定して使える形状にしました。


最近のシリコン製品としては標準となりつつありますが、きちんとアンチダストコーティングを施し、さらさらとした手触りを確保。ホコリなどが付着しにくくなっています。そして、先日のエントリーで紹介したProtect Film set for iPad Crystal Clearが付属しています。また、フィルムが同梱されている製品全てにマイクロファイバークリーニングクロスを付属させていますが、今回のiPadは画面が大きく小さいクロスだと拭きにくいので、iPhone用の約2倍の面積のクロスにしました。cc.jpg余裕のある大きさで、折りたたんでからしっかりと画面を拭くことが出来ます。


製品の隅々まで気を配って開発したこのSilicone case for iPadは、iPadをもっと積極的に使っていこうと考えている方たちにお薦め致します。

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iPadの大きなディスプレイを守る

Yohei

Apple社が開発したiPadが、5月28日から発売されました。
そして私たちSimplismもiPadに対応したアクセサリーを発売を開始しました。

iPadのアクセサリーはiPhoneアクセサリーに比べ単純にサイズが大きくなっただけ、と思いがちなのですが、実際に開発を進めてみると、サイズの違いが最後まで生産を難航させる要因になりました。今回のiPadアクセサリーの開発、生産に関わる苦労はいつも以上に多く、非常に挑戦しがいのあるプロダクトとなりました。

anti-glare.jpgまず第一弾はiPod/iPhoneでもおなじみ、ベーシックな保護フィルムセット
「Protector film set for iPad Crystal Clear」
「Protector film set for iPad Anti-glare」
です。


1月28日にスティーブ・ジョブズ氏が今まで見たこともないような全く新しいデバイス、iPadを発表したあと、私たちはすぐに同サイズのモックアップの制作を始めました。
そしてすぐに試作フィルムを作り、何度も貼り付けの作業をテストしました。
テストをする前は、フィルムを真っ直ぐ貼るのは難しいのではないかと思い、真っ直ぐ貼るための治具を付属した方が良いのではないかと思っていました。しかし実際にテストをしてみると、大きなフィルムはディスプレイの端に合わせやすく、真っ直ぐ貼るのは意外と難しくありませんでした。むしろ問題だったのは、フィルムを貼っているときに気泡が残りやすく、最後まで貼ってしまうとあとから抜くのはとても大変だということです。そこで私たちはフィルム貼りながら気泡を抜きやすくする「レベラー(へら)」を急遽付属することにしました。
film03.jpg貼るときのコツですが、
1、ホームボタンの穴を合わせる
2、ディスプレイの端の直線を合わせる
3、すこしずつレベラ−で気泡を抜きながら貼る
この3ステップで美しく貼れると思います。
なるべくホコリの立たないところで作業をした方が気泡も入りにくくなります。


今回、今まで以上にフィルムの品質に気を遣いました。
グレアフィルムという透明フィルムは、いくつかの層に分かれてます。film1.jpg最下層が、粘着するためのシリコン層、その上にPETのフィルム層、最上部には硬度を上げるためのハードコート層の3レイヤー構造になっています。
このハードコートがないと例えばツメでひっかいただけでも傷が付くようになってしまうため、厚く塗るのが常なのですが、電気の光や見る角度によって虹のような紋様が浮き出るという問題があります。レインボーjpgこれはディスプレイを真っ直ぐ見ればそれほど気になる部分ではないですし、光の波長によっては全く見えないのですがiPadほどの大きな画面で見えてしまうととても気になります。また、この模様は場所によってランダムな形状で浮き出てしまい、通常ではコントロール出来る物ではありませんでした。
今回、私たちはPETフィルム層とハードコート層を厳選し、出来る限り模様が浮き出てこないフィルムを探し続け、発売ぎりぎりになってやっと満足できる品質のフィルムを見つけることが出来ました。
このフィルムは、Protect Film set for iPad Crystal Clearはもちろん、Silicone case fpr iPadCrystal case for iPadなどの付属フィルムにも同じ物を同梱しています。もし他社フィルムを購入することがあれば、白熱球の下でじっくりと見比べてみて下さい。違いが分かるかもしれません。


また、今回は名称も少し変更しました。いままでの私たちの基準だと、光沢フィルムの名称は、非光沢フィルムの「Anti-glare」に対して、「Glare」としていたのですが、アメリカの販売店から、Glareという言葉は「ぎらぎらしている」というような意味に取れてしまい、売れなくなってしまうと意見があったので、「Crystal Clear」という名称に変更しました。単語の使用方法には気をつけなければいけませんね。

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Welcome to Shenzhen

Yohei

dang.jpg訳あって、またまた中国に行ってきました。
もちろん上海万博のために・・・ではありません、残念ながら・・・
訪れたのはシンセン、ドングァンという、工業都市です。
急成長している中国で、上海と並ぶ成長のシンボルでもあります。
町中をみても高級車が一杯走っていて、経済の急発展ぶりが窺えます。
車のメーカーで圧倒的に多いのはトヨタです。次にホンダ、日本車以外では、フォルクスワーゲンをよくみます。中国での現地生産が出来て、ローカライズが進んでいるメーカーの車が買いやすいのでしょうか。
殆どの車に、このようなメーカーロゴがついています。honda.jpgのサムネール画像「広州HONDA」
nuka.jpg爆発的に道路は増え続けているのでしょうが、あまり水はけを考えて道が造られていないので、まだまだこのようなぬかるみの道も多く、car.jpgどんな高級車でも多少の泥は避けて通れません。nuka2.jpgあまりの急成長ぶりにインフラ整備が追いついていないだけで、数年もしたらこれも綺麗に舗装されることでしょう。

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