BLOG - September, 2016

iPhoneとブラックの歴史

Yohei

いよいよ発売されるiPhone 7ですが、新色ジェットブラックの人気が凄いのか、Apple Storeでも11月の発送予定になってしまっています。


ジェットブラックも良いのですが個人的にはブラックが非常に気になっています。実はよく見ると非常に「濃い」ブラックになっています。


iPhoneとブラック


この「ブラック」というカラーはiPhoneにとってずっと鬼門でありました。


iPhoneとブラックの歴史を紐解いていくと、iPhone 3Gで初めてブラックの筐体カラーが出ました。このときはまさに漆黒のブラックだったのですが、素材はプラスティックにハードコーティングを施したものでした。


iphone3g.jpg



その後、iPhone 3GSを経て、iPhone 4が発売されました。iPhone 4はガラスの背面を採用し、これまた漆黒のブラックを実現していました。


アルミは使っていれば傷つくし、アルミの地金が出てくるのは普通だよ。


そしてiPhone 5が発売されます。このiPhone 5はより薄型、軽量化を進めるために背面はアルミニウム素材となりました。


このアルミニウム素材というのは、プラスティックと違ってアルミニウム自体に着色することができず、表面にカラーを乗せるしかありません。塗装ではすぐに剥がれてしまうので、アルマイト(陽極酸化処理)という化学変化を利用した着色でブラックを実現しました。


iphone5.jpg



しかし、アルミニウムはやわらかいため、傷が入るとすぐに中からアルミニウムの地金が露出してしまいます。特にブラックでは傷が非常に目立ちやすく、Appleは色々と指摘を受けたようです。


当時のシニアバイスプレジデント、Philip Schillerの回答は以下の通り。


 Any aluminum product may scratch or chip with use, exposing its natural silver color. That is normal.

 

アルミは使っていれば傷つくし、アルミの地金が出てくるのは普通だよ。


画像を見ていただけると分かるのですが、現在のiPhone 6と比べても非常に深いブラックで発売されました。これほど濃いブラックはちょっとした傷でもよく目立ち、おそらく製造、輸送段階でも傷不良が非常に多く発生したと思われます。


上記の発言とは裏腹に、Appleとしては大きなトラウマを抱えたのではないでしょうか。これ以降、Appleはブラックカラーの濃度をどんどん落としていくことになります。濃度を落とすことで傷を目立ちにくくしていったと考えています。


そしてiPhone 5のマイナーアップデートモデル、iPhone 5sが発売され、ゴールドカラーの追加で盛り上がりましたが、ブラックについては非常に薄いカラーになり、スペースグレイという名称に変わりました。


iphone5s.jpg


アルミの地金が出てきても目立ちにくくなりましたが、名称通りブラックというにはちょっと苦しく、グレーに近いカラーでした。


もちろんiPhone 6でもブラックはなく、スペースグレイのみとなりました。しかも、iPhone 5sに比べても非常に薄くなってしまいました。


iphone6.jpg


もうこのままブラックは無くなってしまうのか・・・と思っていたときに出てきた製品がApple Watchのスペースグレイです。


applewatch.jpg


iPhone 5ほどの深いブラックではありませんが、明らかにiPhone 6よりは濃くなっています。傷の付きやすい腕時計でこれほどの濃さを実現するということは、アルマイト処理が進歩し、硬度が増している、と思います。


そしていよいよiPhone 7が発表されました。漆黒のジェットブラックの影に隠れていますが、今回は名称も「マットブラック」になり、明らかに濃度の増したブラックが発売されました。


iPhone 5のトラウマを抱えているAppleが満を持して出すブラックですから、アルマイトか、表面加工に格段の進化があったと考えるべきだと思います。私の予想としては、ジェットブラックとブラックにはなんらかのハードコーティングがなされているのではないかと考えています。


もしこのハードコーティングがなされていた場合、アクセサリーメーカーの私たちとしては大きな問題に直面します。それは密着痕と呼んでいる現象で、クリアのTPUケースなどをコーティングの上に密着させると水たまりのようなシミが浮いてくる現象です。


私たちのAegisには、このようなこともあるかと予想して、背面に密着痕の出にくい加工をしています。実際に製品が届いたら改めてレポートいたします。

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逆の発想から生まれた耐水ケース

Yohei

皆さんがスマホを購入するときに何を基準にして選んでいるでしょうか。


画面サイズ、処理速度、カメラ解像度、などなどいろいろありますが、やはり、「防水」であることを重視して、XperiaやGalaxyを購入する方も多いと思います。


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こういった防水機器は、端末のスロットにキャップを取り付けることで防水を実現しています。このキャップですが、爪でこじるようにして開ける、ちょっと面倒な機構になっています。


SDカードやSIMスロットは滅多に開けることがないのでそれでも問題ありませんが、Xperiaも含め、過去の防水端末は、Micro-USB端子にもキャップが用意され、充電のたびにキャップの開閉が必要という仕様になっていました。


それが、最近の機種ではキャップレス防水端子という名目で、端子むき出しのままでも防水性が確保できるようになりました。


また、Xperiaでは水滴が画面についていても誤動作を防ぐタッチ技術なども盛り込まれています。


お風呂で使用したり、雨の中に出たり、釣りで使ったり、煩わしさを全く感じさせずどこにでもシームレスで使える現在の防水端末はスマホの使用用途を広げる、大きな進化を遂げています。


余談ですが、最新のXperiaやGalaxyでType-C端子が出ていないのは、このキャップレス防水に対応した端子の開発ができていないからではないでしょうか? 開発さえ終われば、すぐに変更されると予想しています。


さて、このように進化した防水端末ですが、その防水端末に装着するケース、アクセサリーはどうでしょうか。


プラスティック製のハードケースであれば問題はありませんが、TPUなどは繰り返し使っていると加水分解を起こして変色してしまいますし、ケースで主流の手帳型ケースではほとんどがPUレザーを使用して、水没することを想定していません。


せっかく端末がキャップレス防水などの進化によってそのまま水に入っていけるようになっても、ごく一部のケース以外では水に濡れることができなかったのです。そのため、風呂で使うときは一度ケースから外すなどの手間が必要になっていました。


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例えばiPhoneのように防水性能のない端末であれば、当社でも扱っているCatarystのような完全防水ケースが開発されています。


しかしながら最初から防水機能のついたスマホ用のケースには、そういった機能があったでしょうか。当然ケース自体に"防"水機能は必要なく、携帯電話と同等レベルの"耐"水効果があれば十分です。


そういった逆の発想から、Xperia X Performance向けにFlip Note Case AQUAを開発しました。


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いわゆる"防"水ケースではなく"耐"水ケースなので、とにかくシンプルな造形を目指しています。シンプルな中でも、台所やお風呂でも使いやすいようスタンド機構を追加し、カードが入るポケットも追加、水抜き穴をあけて乾燥も考慮しています。


温水に30分つけて耐えられるような素材の組み合わせ、圧着方法を模索するのは時間がかかってしまいましたが、水に強い素材、圧着方法を何度も試し、完成することができました。


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個人的にですが、YouTubeやNetflixなどを視聴している時間が多く、お風呂につかりながらでもスタンド状態にして見られるこの耐水ケースは大変便利に使っていますので、似たような用途をお考えの方に是非、お勧めしたいと考えております。

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いよいよ

Una

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イベント日程が発表されました。入社してから初めての発表ということもあり開発の身としては緊張な時間でもあります。このブログを書いている最中、開発はもちろん社内一丸となってラストスパートに向けて猛ダッシュ中だったりします。

特に7、8月は怒涛の日々であっという間に過ぎてゆきました。試行錯誤して開発された商品たち。私としても早くみなさまに紹介したい気持ちを抑え、うずうずとしております。

ちょっと短いですが今回はこの辺で...
商品がリリースされたらガッツリ書きたいと思います。乞うご期待!

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