BLOG - June, 2010

ただただ、透明感の為だけに

Yohei

iPadアクセサリーシリーズの第3弾は、
「Crystal cover for iPad」です。
100526_001b.jpg
iPadのスタイルを出来る限り崩さず、それでいてある程度の耐衝撃性能も持たせたい、となるとこのポリカーボネイト製、Crystal cover for iPadが最有力候補となります。
Crystal shell for iPod nano 5thと同じように、私たちは出来る限りポリカーボネイトに発生する金型の結合部に現われるモールドライン、ポリカーボネイトが流れ込むときに発生するウェルドラインを目立たなくするための努力と工夫をしました。cc01.jpg
せっかくの美しい透明ポリカーボネイトのケースなのですから、無骨な線は出来る限り排除したいのです。また、iPadのシェイプを崩さないようにするには、ポリカーボネイトの厚みを極限まで薄くする必要があります。
しかし、今回のiPadのサイズでモールドライン、ウェルドラインを排除し、極限まで薄く作ろうとすると、ポリカーボネイトを限界に近い超高温、超高圧で金型に流し込むことが出来る特殊なインジェクションマシンを使う必要がありました。IMGP2110.JPG
条件に一致するインジェクションマシンは本当に希少で、シンセン中の工場を回って探しました。
しかし、やっと見つかって、生産を開始したのですが、長時間製造をつづけると超高温、高圧が続くことで定期的にインジェクションマシンのメンテナンスをしないと不良品が出てくることが分かりました。
いまでも実は完全解決には至っておらず、長時間の製造が続くと不良率が高くなります。
しかし、1.5mmの厚さ、高い透明度を得るためには一切妥協をせず、マシンの調整を続けながら歩留まりをあげる努力を続けています。

Crystal cover for iPadには、1.5mmという薄さ、見えないほどの透明度を実現するために非常に高価なドイツ製のBayer2805というポリカーボネイトを使用しています。一般的なポリカーボネイトに比べて非常に透明度が高く、強度(粘り)が強いという特徴があります。
あまりの透明度の高さに、パッケージに梱包すると何が入っているか分からない、という悩みがあるくらい透明です。また、1.5mmという極限の厚さでも、非常に粘り強く、折り曲げたくらいでは全く割れません。iPadほどの重量物が落下したときに、ケースにかかる衝撃は想像以上の大きさです。
薄くても出来る限りの強度を確保したCrystal cover for iPadは、このようにコンクリートの床にたたきつけても折り曲げても外が若干削れるくらいで内側にはまったく破損は発生しませんでした。b1.jpg

もちろん虹のないフィルムも付属したCrystal cover for iPad、iPadの美しさをそのままに使いたいと願っている方たちにお薦め致します。

Read more

ただしいiPadの使い方

Yohei

20100407_025.jpgiPadアクセサリーの第2段は衝撃吸収性に優れたシリコンケースセット、「Silicone case set for iPad」です。


1月26日にAppleからiPadの詳細が発表されたあと、すぐにモックアップの制作に入ったのは先日のエントリーで書いた通りですが、私たちは同じサイズというだけではなく、あわせて重量も本物に近い物を作りました。

いままで誰も見たことがない製品カテゴリーであるiPadはどのような目的で、どのようなスタイルで、どのようなシーンで使う物なのかを正確に量るために、重量は私たちにとって非常に大きな要素でした。


1月26日のAppleのイベントではゲーム会社のゲストが、iPadを車のハンドルのように両手で持ち上げてカーレースゲームを操作しているプレゼンがありました。hand.jpg非常にインパクトのある使い方なので、当初はシリコンのサイドにグリップしやすくふくらみを持たせたり、溝を付けると便利なように思えました。

ところが、実重量に近いiPadのモックアップが完成し、持ち上げてみるとたかが700g前後の重さとは言え、とても立ったまま持ち上げて使う物ではないとすぐに分かりました。前述のゲーム会社は、Mac上のiPadのエミュレーターでゲーム開発をしていて、iPadの実機に発表イベントの直前まで触ることすら出来なかったのではないでしょうか。
IMGP1848.jpgまた、タイピングするときはiPhoneのように持ちながら打つのではなく、かならずデスクの上に置くか、膝の上に載せて操作する物だと確信しました。

しかし、iPadの背面はラウンドしているため、平面の上に置いてしまうと安定しません。_MG_3585.jpgそこで私たちは、シリコンケースの背面にシンプルなデザインを崩さない程度の緩やかな突起を付け、脚とすることでタイピングやゲームをテーブルの上や膝の上でも安定して使える形状にしました。


最近のシリコン製品としては標準となりつつありますが、きちんとアンチダストコーティングを施し、さらさらとした手触りを確保。ホコリなどが付着しにくくなっています。そして、先日のエントリーで紹介したProtect Film set for iPad Crystal Clearが付属しています。また、フィルムが同梱されている製品全てにマイクロファイバークリーニングクロスを付属させていますが、今回のiPadは画面が大きく小さいクロスだと拭きにくいので、iPhone用の約2倍の面積のクロスにしました。cc.jpg余裕のある大きさで、折りたたんでからしっかりと画面を拭くことが出来ます。


製品の隅々まで気を配って開発したこのSilicone case for iPadは、iPadをもっと積極的に使っていこうと考えている方たちにお薦め致します。

Read more

iPadの大きなディスプレイを守る

Yohei

Apple社が開発したiPadが、5月28日から発売されました。
そして私たちSimplismもiPadに対応したアクセサリーを発売を開始しました。

iPadのアクセサリーはiPhoneアクセサリーに比べ単純にサイズが大きくなっただけ、と思いがちなのですが、実際に開発を進めてみると、サイズの違いが最後まで生産を難航させる要因になりました。今回のiPadアクセサリーの開発、生産に関わる苦労はいつも以上に多く、非常に挑戦しがいのあるプロダクトとなりました。

anti-glare.jpgまず第一弾はiPod/iPhoneでもおなじみ、ベーシックな保護フィルムセット
「Protector film set for iPad Crystal Clear」
「Protector film set for iPad Anti-glare」
です。


1月28日にスティーブ・ジョブズ氏が今まで見たこともないような全く新しいデバイス、iPadを発表したあと、私たちはすぐに同サイズのモックアップの制作を始めました。
そしてすぐに試作フィルムを作り、何度も貼り付けの作業をテストしました。
テストをする前は、フィルムを真っ直ぐ貼るのは難しいのではないかと思い、真っ直ぐ貼るための治具を付属した方が良いのではないかと思っていました。しかし実際にテストをしてみると、大きなフィルムはディスプレイの端に合わせやすく、真っ直ぐ貼るのは意外と難しくありませんでした。むしろ問題だったのは、フィルムを貼っているときに気泡が残りやすく、最後まで貼ってしまうとあとから抜くのはとても大変だということです。そこで私たちはフィルム貼りながら気泡を抜きやすくする「レベラー(へら)」を急遽付属することにしました。
film03.jpg貼るときのコツですが、
1、ホームボタンの穴を合わせる
2、ディスプレイの端の直線を合わせる
3、すこしずつレベラ−で気泡を抜きながら貼る
この3ステップで美しく貼れると思います。
なるべくホコリの立たないところで作業をした方が気泡も入りにくくなります。


今回、今まで以上にフィルムの品質に気を遣いました。
グレアフィルムという透明フィルムは、いくつかの層に分かれてます。film1.jpg最下層が、粘着するためのシリコン層、その上にPETのフィルム層、最上部には硬度を上げるためのハードコート層の3レイヤー構造になっています。
このハードコートがないと例えばツメでひっかいただけでも傷が付くようになってしまうため、厚く塗るのが常なのですが、電気の光や見る角度によって虹のような紋様が浮き出るという問題があります。レインボーjpgこれはディスプレイを真っ直ぐ見ればそれほど気になる部分ではないですし、光の波長によっては全く見えないのですがiPadほどの大きな画面で見えてしまうととても気になります。また、この模様は場所によってランダムな形状で浮き出てしまい、通常ではコントロール出来る物ではありませんでした。
今回、私たちはPETフィルム層とハードコート層を厳選し、出来る限り模様が浮き出てこないフィルムを探し続け、発売ぎりぎりになってやっと満足できる品質のフィルムを見つけることが出来ました。
このフィルムは、Protect Film set for iPad Crystal Clearはもちろん、Silicone case fpr iPadCrystal case for iPadなどの付属フィルムにも同じ物を同梱しています。もし他社フィルムを購入することがあれば、白熱球の下でじっくりと見比べてみて下さい。違いが分かるかもしれません。


また、今回は名称も少し変更しました。いままでの私たちの基準だと、光沢フィルムの名称は、非光沢フィルムの「Anti-glare」に対して、「Glare」としていたのですが、アメリカの販売店から、Glareという言葉は「ぎらぎらしている」というような意味に取れてしまい、売れなくなってしまうと意見があったので、「Crystal Clear」という名称に変更しました。単語の使用方法には気をつけなければいけませんね。

Read more